2012-11-21 無題4 少女がピアノを弾いている 僕は芸術に無知で 結局音楽にも無知で その曲の名を知らないそれでも 夕焼けを浴び 僕は少女に寄り添う 少女はひたすら鍵盤を叩く夕焼けが 赤く部屋を染める 少女と僕は 無言の会話を交わす僕と少女には 背負うものがある 何かを背負っている そんな者同士で お互いに背負い合う少女はピアノを弾き続ける 僕はそっと 彼女に笑みかける