第3話

川澄あかりの行く手には、一人の【ガーディアン】が立ちはだかっていた。
【ガーディアン】の攻撃を、川澄あかりは軽やかに回避していた。
【ガーディアン】は手を組み合わせて、攻撃魔法を撃とうとした。
炎の魔法、【ファイア】だ。
しかし川澄あかりは【ファイア】を跳ね返した。
彼女は【リフレクト・バリア】を張っていたのだ。
「くっ……」【ガーディアン】から溜息が漏れる。
川澄あかりは退屈だった。
努力もしない、何もしない、三流の【ガーディアン】の相手はまっぴらだ。
今の相手はそういった連中の中のひとりだった。
つまり「その他大勢」だった。
彼女は【ガーディアン】の男にかかと落としを食らわせた。
男は気絶した。
つまらない……。
つまらない。