2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

無題5

経験と内省、 他者、 そしてライト・マーチが、 ないまぜになる。永遠に回る愛。 知への愛。 それは白痴にも似て。他者の衝撃は、 まるで経験による内省の否定。 山間部のライト・マーチが、 僕を新たな思索の旅へいざなう。

無題4

地面に腹ばいになって、 哲学書を読んでいる。ここが永遠の緑の砂漠。 ここが永遠の環境都市。 ここは砂の惑星、 夏が来たのだ。三木清、西田幾多郎が、 おれを呼んでいる。 それに、カントも。

無題3

三省堂、 喫茶、 ミックスジュース、 おいしい!嗚呼、 はるか雑踏と、 三木清や大塚久雄に、 思いを馳せ。

無題2

浮遊する、 梅雨の産業都市。産業都市の電気街で、 僕は内省に耽る。 他者を欠いた自我が、 爆ぜる。気温30度の電気街が、 僕を締め付ける。 灼熱のメイド・カフェが、 今日も炎上する。そして量販店の巨塔が、 今日も僕を歓待し、 僕をあまつさえ資本主義…

無題

朝のライト・マーチが、 揺れる……。 朝のライト・マーチが揺れる。コーヒーとともに湧き出る夢。 朝が来たのだ。 朝が来たのだ。

浮浪者(Σ)

桃の匂いがする。 婆さんが、白桃を切り分け、 みずみずしく、 お皿を縁側の浮浪者に指し示してくれる。

タイムトーク

走りだせ……、 時の銀河、そう、麦畑に。 冬の麦畑も、 夏の麦畑も、 等しく鷹揚。日々を認める。 あの「夜のライトマーチ」と、 原稿用紙に書き付けた夜。 麦畑は追憶。 音楽は麦畑。 それは、死んでいった同級生の韻律。 永遠の転生。 永遠の生命。それが、…

韻律 ギリシア!

韻律よ、 貴方はデルフィの信託。 ソクラテスよ、 なんじは韻律のオリンポス。

チェ、チェーホフ

トルストイ…… チェ、チェーホフあるのは、韻律だけ。 あるのは、音楽だけ。 風の中の音楽。 そして揺れる少女の髪。 そこが世界の中心。そして、チェ、チェーホフ

大井競馬を呪い殺す

大井競馬の夜……。 私は、もう来ることはないだろう。 予想屋と喧嘩してはいないのだが。空港から逃げてきた私は、 馬糞の匂いに紛れる。 あの、 自動筆記に溺れていた3月。 ブルトンばかり耽読していた。 罪、 恥……。馬糞にまみれ、 私はパドックに転がり込…

図書館(A)

岩田宏を読んだ。 傍らには、美しい女子大生。 それと、しどけない大学生、その他大勢。図書館にアリストテレスが鎮座ましまし、 それにしどけない日本人学者の本も。 鷹揚であらんことを、 鷹揚であらんことを、 ひそむ古(いにしえ)の随筆家たちも。岩田…

教えて

教えて、 戸山公園の木陰のざわめきよ。教えて、 戸山公園の池のしずくよ。夏が来たのだ。 照りつける大学生、 夏が来たのだ。