2012-11-20から1日間の記事一覧

無題9

街はざわめく 人の洪水 首都は絶えず鳴動するしかし僕はひとり 世間の方向とは逆に行く 自分の位置は 此処ではない

無題8

もはや哲学も文学も 自分にとって意味をなさない 本だけが床に散らばっている肉を食う 魚を食う そんな生物学的本能だけが 僕をとりこにする 快楽を そう快楽を何もかも投げ出して 裸になって 文明を幻想にして 芸術を妄想とみなし 僕は進む 明日へ進む ただ…

無題7

僕は存在を問い返す その先には何もない 空白の原っぱ 人は社会性のけもの 存在の俗物 存在の奴隷

無題6

駆け抜ける嵐が 僕を社会性と妄想の奴隷にする 時は終末に近づく人は社会性と妄想の奴隷 星は末期に至り 僕は絶対安全産業都市を もう一度確かめるそして自分の位置と 絶対安全産業都市との距離を 二度と確かめないように……。

無題5

僕は24だった 女の体を知らなかった 将来の展望がなかった 心の病を抱えていた僕には何にもない 僕には何にもありません

無題4

俺は俺を意識するが 俺は俺を見失っている 俺は君を妄想するが 俺は君を見失っている俺は俺がわからない 俺は君がわからない 人は妄想奴隷

無題3

絶対に産業は死ぬ 絶対に経済は枯れゆく 絶対に資本も……社会性は僕を束縛する 死ね産業 枯れろ経済 資本も 資本家も

無題2

暗い道を歩く ぬかるんだ道 木々のざわめき俗物なのだと 浅はかなのだと 自分が自分にささやくおれはおれを意識しているだけましなのだ そう自嘲する

無題

産業都市と 産業道路が 僕にせまってくるひとは産業のとりこ 僕は妄想の奴隷 君は社会性の囚人