僕は24歳

僕は24歳
老いた
春の匂いが
鼻に響かない……。

こころはもはや老人
若くない背中を
街頭に晒して

人生の折り返しはもう過ぎた
せめて人間50年
命の春を通り越し
残りの季節どう歩く?

雑踏けぶる新年の
如月の朝あやしげに
24歳の冬枯れを
身体すべてに背負いつつ……。